与えられる仕事と作り出す仕事

2025/10/13 作成・2026/1/15 修正

仕事には、与えられる仕事と作り出す仕事の2種類があること、仕事を作り出すことが重要であること、そして仕事を作り出すには忍耐力がものをいうことを、早いうちから知っておくとよいと思います。

日本で義務教育を受け、場合によっては高校・大学を経て社会に出るまで、自分で問題を考えて作り出す機会はあまり多くありません。多くの場面で、答えの決められた問題をどのように解くかによって評価され、自分で問題を生み出す余裕が与えられにくいからだと思います。

社会に出た後でも、与えられた仕事をこなすのが得意な人はたくさんいます。一方、自分で仕事を作り出したり、ルールを決めたりすることは、まったく別の能力です。

新しい技術を作り出したいとします。前例がないため、一から進め方を考えなければなりません。初期の方向性をいくつか考えて周りの人に相談すると、それがどれだけ未熟で、実現が難しいかを語れる人はたくさんいます。しかし、批評ができることと、新しい技術を作れることは同じではありません。

前例のないものを生み出すには、多くのことを考え、試す必要があり、時間がかかります。その問題にこだわり、諦めず、愚直にじっくり取り組む能力が大切です。これは、これからの時代に特に重要になるのではないかと思います。

ChatGPTに代表される対話型生成AIが成長している現在、与えられた仕事をこなす面では、人間はコンピューターに勝てません。身体を動かす仕事ではまだ人間の方が応用の利く場面もありますが、正確性、速度、力、持久力では機械が優れています。機械が自然言語も扱えるようになり、その活躍の場はさらに広がります。

やることの決まった仕事からコンピューターや機械に置き換わっていくなら、人間が行うべきことは、何を作りたいのか、どのように作るのかを考え、それらを使いこなして、よりよいものを生み出すことだと思います。自分が何をしたいのか、どんな将来にしたいのか、何が「よい」ものなのかを決めるのは人間です。コンピューターの助言を聞くことはあっても、指図されるものではないでしょう。

日々、与えられた問題を解くことの多い方は、ゆっくりと自分の頭で感じたり考えたりする時間を作ってください。特に趣味や興味のある分野がなく、どのように自分で問題を作り出すのか分からないこともあると思います。それについては、また別の機会にまとめたいと思います。